宮古島の伝統風習、御通り(オトーリ)

宮古島の伝統風習でもある「オトーリ」についてご紹介いたします。

(手前のピッチャーがポイントです。)

宮古島特有のお酒の飲み方、御通り(オトーリ)

宮古島と言えば、「オトーリ」!「オトーリ」と言えば、宮古島!!

ご存知ですか?
宮古島では、宴席や祝いの席などで「オトーリ」と呼ばれるお酒の飲み方があります。
現在の「オトーリ」スタイルは、お酒が自由に手に入るようになった復帰前後から始まったと言われています。

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「オトーリ」って!?

宮古島における独特の飲酒作法であり、約600年前に神事の一環として始まった長い歴史を持ちます。
端的に言えば、酒の回し飲み。
しかし、その中に「歴史性」「厳粛性」などが内在し、神事の世界から庶民の世界へ移行し、宮古島の大衆文化として根強く生き続けています。

 

「オトーリ」の起源って!?

「オトーリ」の起源、所説あります。
有力な説として、神事の際に、その場に居合わせた全員でお神酒を回し飲みすることで、『この場に居合わせた私達が、このような幸せな気分になれたのも、きっと神様が私達の側をお通り(おとーり)になられたからだ』という意味からきているというものがあります。

 

「オトーリ」の仕方って!?

【前準備】ピッチャーで「オトーリ」にまわす為の泡盛を作る。

▼「オトーリ」用の泡盛を作ります。
泡盛3:水7が目安です。
「オトーリ」用のお酒は、一升瓶などに入っている泡盛を水で割って作ります。
宮古島では、居酒屋や家庭に必ずと言っていいほど『ピッチャー』なるものがあります。
このピッチャーに、泡盛3、水7の割合で「オトーリ」用のお酒を造ります。

 

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『親』を決め、全員にグラスを回す。

▽「親」になった人が、グラスに泡盛を注ぎまわしていきます。

1、まず、親が口上を述べ、グラスの泡盛を飲み干します。

2、同じグラスで親から注がれた泡盛を次の人が飲み干します。

3、親が全員分まわしていきます。
最後の人は、親へ泡盛を注いで返します。

4、親は、次へのつなぎの口上を述べ、グラスの泡盛を飲み干した後、次の親へつなぎます。
この手順を繰り返します。

コロナ禍の現在、グラスの回し飲みは控えられています


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宮古島の「オトーリ」、もっと詳しく

▼「親」は、泡盛グラスを片手に口上を述べます。思いの丈を伝えます。

(多良川の飲み会風景:人数が多い時は「親」は2人で回します)

「親」は、泡盛グラスを片手に口上を述べます。思いの丈を伝えます。
新年の決意であったり、目標であったり、日頃言えない感謝の気持ちであったり。
久々にみんなの顔が見れてうれしい!とかね。

口上を述べ終えた後、「まわしまーす」と高らかに宣言し泡盛を飲み干します。
そして、飲み干したグラスにオトーリ用の泡盛を注いで隣の人に渡します。
隣の人と挨拶をしたり小話をしたりしながら、泡盛を飲んでもらいます。
隣の人が飲み干したそのグラスに、またまた泡盛を注ぎます。
そして、またその隣の隣の人に泡盛を注いだグラスを渡し飲んでもらいます。
これをみんなに杯が一巡するまで繰り返し続けます。

一巡し終えると、親はまたまた口上を述べます。
「自分の杯を飲んでくれてありがとう!」などと〆めの挨拶が終わると、次の「親」を指名します。

次の「親」に指名された人は、立ち上がり口上を述べます。
そしてグラスの泡盛を飲み干し、「まわしまーす」と高らかに宣言し、隣の人に泡盛の入ったグラスを渡します。

これが時間の許す限り、永遠と続くのです。


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みんなと分け合い、話をする幸せを共有する『オトーリ』

『オトーリ』は、大変貴重であった泡盛を、宴の席にいる誰にも平等に分けるために始まったとも言われています。

そこにいる全員で、美味しい泡盛を飲んで、至福のひと時をみんなで分かち合おうということです。

宮古島の「オトーリ」と聞くとガブ飲みのイメージが先行しがちですが、宴の席をみんなで楽しみましょう!というのが、本来の姿かと思います。
泡盛の量も自分で配分していいんです。

「親」からグラスが渡された時に、あまり飲めないと申告すれば、「ぴっーちゃがま、口つけるだけでいいさ。」と、必ず言ってくれます。

大切なことは、近くで話ができるということ。
宴の席にいるみんなと話ができるということ。

 

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